基本的には性別の区別はない

期間工の仕事は原則として性別による制限は存在しません。男女雇用機会均等法により、性別を理由とした就労の制限が禁止されているためです。期間工の仕事は繁忙期の人手不足を理由とした臨時雇用ですが、仕事内容は誰でもできる単純作業が多いことから非力な女性でも十分な即戦力になります。特に部品検査など細かい作業は女性向けというイメージが強いことから、職場によっては期間工のほとんどを女性が占めることもあります。一方で重い物を持ち運ぶ重労働の場合、非力であることを理由に女性が断られることもあります。あくまでも仕事に支障をきたす要因を持っていると見做されての判断なので、性別を理由にした制限とは言い切れません。男性でも非力な人は断られてしまいます。

時間帯の制限や仕事への責任について

平成11年4月に女性の時間外労働・深夜業の規制が撤廃され、女性でも夜勤に従事することが可能になりました。それまでは女性であることを理由に夜勤ができないのが当たり前と見做されていたのです。安全への配慮もありますが、深夜割増賃金によってより多く稼ぐ機会が得られなかったのも事実です。女性でもやる気があれば夜勤に従事することが可能になった反面、雇用する側から夜勤を命じられる可能性も生じた事実は理解しなければいけません。育児介護休業法に基づいて夜勤の免除請求ができますが、必ずしも申請通りの結果になるとは限らないので注意する必要があります。雇用期間が限定されている期間工でも仕事に対する責任の重さは変わらないため、求職の際は勤務時間帯の確認を忘れてはいけません。

期間社員は、半年から一年ほどの契約期間が決められているものがほとんどですが、会社の方針や従業員数、日々の勤務態度などによっては正社員登用のチャンスもあります。